linux:kernel:namespace:user_namespace

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名前空間の操作,その 6: ユーザ名前空間

進行中の名前空間のシリーズを続けよう.この記事ではユーザ名前空間について細かく見ていく.この機能は大枠は Linux 3.8 で実装が完了した機能である (XFS他の多数のファイルシステムに対する残作業は続いている.後者は 3.9 でマージされた).ユーザ名前空間はユーザとグループ ID の名前空間ごとのマッピングが可能になる.これはユーザ名前空間内と名前空間外で異なるプロセスとグループの ID を持つ事が可能になるということである.中でも注目すべきは,プロセスは名前空間外では 0 でない ID を持ち,同時に名前空間内では 0 のユーザ ID を持つ事ができることである.言い換えると,プロセスはユーザ名前空間外では特権を持たない操作だが,名前空間内では root 特権を持っているという事である.

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  • 最終更新: 2013/08/27 15:28
  • by tenforward