linux:kernel:namespace:more_on_pid_namespaces

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PID 名前空間について更にもう少し

この記事では,PID 名前空間の先週の議論を続ける (そして名前空間に関する進行中のシリーズを続ける).PID 名前空間の利用法の一つは,パッケージ化したプロセス (コンテナ) を実装することである.これは独立した Linux システムのように振る舞う.伝統的なシステムのキーとなる部分は init プロセスである.そしてこれは PID 名前空間を使ったコンテナでも同様である.なので,init プロセスの特別な役割を調べ,伝統的な init プロセスとは違う点について 1 つ,2 つ述べる.加えて,PID 名前空間に適用する時の名前空間 API の他の詳細を調べる.

PID 名前空間内で最初に作られるプロセスは,名前空間内でプロセス ID 1 を取得する.このプロセスは伝統的な Linux システムの init プロセスと同様の役割を持つ.特に,init プロセスは PID 名前空間全体 (例えば多分,開始する名前空間の標準部分であるであろう他のプロセス) に必要な初期化を行う能力があり,他とは独立した名前空間内のプロセスの親になる.

PID 名前空間の操作を説明するために,特定の目的で作られたいくつかのサンプルプログラムを利用する.このプログラムの最初は ns_child_exec.c で,以下のようなコマンドライン文法である.

   ns_child_exec [options] command [arguments]
  • linux/kernel/namespace/more_on_pid_namespaces.1376838850.txt.gz
  • 最終更新: 2013/08/18 15:14
  • by tenforward